サイト構造設計
戦略フェーズで定めたwebサイトの目的・目標を、具体的なwebサイトの設計へ落とし込んでいく。webサイトの構造設計とは、
サイトの骨格を設計する作業
である。掲載する情報をターゲットユーザにわかりやすく伝えるために、まず情報の組織化・構造化を進めていく。
サイトの構造設計の流れ
組織化・構造化された情報を基に、ハイレベルサイトマップでサイトの全体像を設計し、コンテンツマッピングでコンテンツの整理・把握・理解をする。さらに、ハイレベルサイトマップとコンテンツマッピングの情報を基に、webサイトの詳細設計を行い、詳細サイトマップおよびファイルリストに落とし込む。
➡要は、図解化してコンテンツをわかりやすく整理・把握・理解しましょうということ!
情報の組織化とは
情報を整理し体系立てることである。情報を組織化していく際、目安となるのがリチャード・S・ワークマンによる『5つの帽子掛け(LATCH法)』だ。これは、情報の分類には、位置(Location)、アルファベット(Alphabet)、時間(Time)、分野(Category)、階層(Hier-archy)の5つしかないという考え方である。企業サイトを例にとると、事業所所在地は「位置」、製品は「カテゴリ」で分類できる。ニュースは「位置」で分類し、さらに「時間」で絞り込むなど、5軸を複合的にも使うことが出来る。
➡『5つの帽子掛け(LATCH法)』を基に情報を5つに分類して整理しよう!
情報の構造化とは
情報をさまざまな切り口で分離・系統化することである。情報の構造化にはいくつかの手法があり、戦略フェーズで定めたwebサイトの目的、目標に合わせ、設計していく必要がある。webサイトの構造化には主に以下の4つのタイプがある。
➡個人的にはツリー型が一番わかりやすい!
1:ツリー型
ツリー型、または階層型と呼ばれる構造は、ツリー構造で情報を階層化したものである。例えば書籍であれば、章>節>見出しという階層構造になっている。階層型は我々の生活に密着しており、最も基本的な構造といえる。
2:リニア型
リニア型の構造は、リニアに情報の還移を設計した構造である。「前へ」「次へ」といった操作によりユーザに順序を追ってページを追わせる場合には非常に有効な構造となる。
3:マトリクス型
webサイトのリンク機能を利用し、ユーザが自由にwebサイト内を閲覧する場合に有効な構造である。ユーザが自由に回避できる反面、構造化のルールがないため、無秩序なサイトと映ってしまいがちになる。
4:フォークソノミー型
ユーザ自身に情報の分類を委ねたユーザ参加型の構造化タイプである。多様化したニーズや目的に合わせて進化していくメリットがあるが、統制が効かないというデメリットもある。